板倉俊之氏原作コミック「蟻地獄」がすごかった!

インパルス板倉原作の蟻地獄

お笑いコンビインパルスの板倉俊之が2012年に発表した小説「蟻地獄」をコミック化したものを読んだのだが、予想以上の完成度に舌を巻いた。もともとインパルスのネタ自体にも独自の世界観があり見る者を引き込む力があると感じていたが、彼が手掛ける漫画の方も期待を裏切らない面白みがあった。

主人公は根っからのギャンブラー

主人公である二村孝次郎は知能派ギャンブラー、普段から親友の大塚修平とともに持ち前の洞察力とテクニック、知略を駆使しギャンブルに明け暮れていた。周りのことをどこか下に見ている性格で傲慢さも持っている若者だ。このキャラクター設定も10代20代の男性の若者にウケがいいと思う。

そんな二人がある時、裏カジノにおいてイカサマを駆使し荒稼ぎしようとするがヤクザにそれがバレて修平が捕まってしまった。圧倒的な暴力と権力を前に二村は成す術が無く修平を助け出すためにヤクザの要求の300万円を5日間で用意することを決めた。

カオスな展開に手に汗握る展開が見もの!

しかし得意のギャンブルでは短期間の為、300万なんて調達できない二村は金策に走るのだがなかなか思うようにいかない。そんな時、人間の臓器も買い取ってくれるとヤクザの言葉を聞いた二村は自殺志願者の死体を漁り臓器を手に入れることを心に決める。

廃病院にネットを通じて集まった二村以外の自殺志願者4名はそれぞれ自殺に至る問題を抱えているのだが、その中にどうやら二村のように何かを企んでいる人間がいることを察した。
期日内に彼らを自殺させ臓器を回収しなくてはならない二村にとってこの人間は邪魔な存在でしかなく、この駆け引きも中盤から終盤にかけて本作の見どころのひとつだ。

このように圧倒的なアウトローの世界観にわたしは序盤から引き込まれていった。それは作品の中に出てくるキャラクターや世界観の設定がしっかり作り上げられていて読者はセーフゾーンからこの災難を見れるからだろう。日常では普通絶対に味わうことのない純度100%の恐怖と絶望、期待と裏切りを味わうことのできるこの作品を是非漫画KINGで読んでいただきたい。

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