亡き父親の夢に娘は到達できるのか『緋が走る』

陶芸の世界で生きる女性

好評放送中のNHK朝ドラ「スカーレット」。男が多い陶芸の世界で奮闘する女性陶芸家を主人公としています。そんなドラマそっくりの漫画『緋が走る』(原作:ジョー指月、作画:あおきてつお)が無料漫画アプリ「マンガKING」で読み放題となっています。

女性の進出が目覚ましい現在。それでも男性上位の世の中で苦しいことが少なくないのが実情です。本作の主人公である松本美咲も萩焼の陶芸家である父親が亡くなった後、跡を継ごうと決意しますがいろいろなトラブルに見舞われます。

父親が追い求めた“緋”とは?

美咲の父である名陶工の松本竜雪は日本で唯一“緋(ひ)”を実現されたと描かれています。作中でもいろいろと描かれている“緋”ですが、単なる赤よりも深く鮮やかな色のようで、さらに器の内側から浮き出るように発色するとされています。

いろんな陶芸家から“緋”についてのヒントを得たり自分で工夫を重ねたりすることで、美咲は一歩一歩“緋”に近づいて行きます。ただし一歩近づいたかと思えば二歩遠ざかるようにも描かれているのが興味深いところです。

強敵との陶芸勝負

集英社の「スーパージャンプ」にて連載された本作。ジャンプならではの勝負も数多く描かれています。美咲が独り立ちしたばかりなのに対して、登場するライバル達はいずれも一流の陶芸家ばかり。腕前はもちろんのこと発想力やセンスも美咲を大きくしのいでいます。

と言って美咲も負けてはいません。工夫に工夫を重ねることでそうしたライバル達をしのいでいきます。「ちょっと上手く行きすぎでは?」と思うこともあるのですけれども、その辺りは主人公補正ってことにしておきましょう。

NHKでドラマ化も

1999年にはNHKでドラマ化もされた本作。主人公の松本美咲は田中美里さんが、共演者に山田純大さん、林隆三さんらが出演していました。

女性陶芸家として苦心する側面はもちろん数々の陶芸勝負に焦点を当てたドラマ内容でしたが、田中美里さんらの好演もあってなかなかの好作に仕上がっていた覚えがあります。

美咲は“緋”を実現することができたのか。そして女性の陶芸家としてどんな器を作っていくのか。本作のその後を描いた『美咲の器-それからの緋が走る-』と合わせて、ぜひ漫画アプリ「マンガKING」で読んでみてください。

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