あの清少納言が枕草子を書いた理由とは?『暴れん坊少納言』

女性エッセイストの先駆け

「枕草子」で有名な清少納言を主人公とした漫画『暴れん坊少納言』(かかし朝浩)が無料漫画アプリ「マンガKING」で大好評公開中です。

「枕草子」の名前、そして冒頭に来る「春はあけぼの」の一節を知らない人は少ないでしょう。国語や古典で習いますしね。鴨長明「方丈記」、吉田兼好「徒然草」と合わせて日本三大随筆といわれることもあります。

主要な登場人物以外は……

当時の宮中を舞台としており、清少納言の仕えた中宮定子を始め、同僚である宰相の君、和泉式部らも登場します。

また清少納言の夫となる橘則光も出てきますが、どちらかといえば筋肉系の人物に描かれています。

そこで気になるのが、その他大勢の描き方。当時の風俗そのままなのですが、あきらかにぞんざいな風体になっています。

それ故に主な登場人物が目立つんでしょうね。いかもに現代風な衣裳や髪型をさせているのも、そうした演出の一環なのでしょう。平安時代の様相とは異なりますが、その辺りは漫画として楽しみましょう。

平安京との風俗あれこれ

主な登場人物の様相こそ演出が加えられていますが、時代の流れや舞台設定などは、ほぼ史実に沿った内容となっています。

詳しい注釈もふんだんに設定されており、ひと通り読むだけでも平安時代の風俗が頭の中に入るはず。この辺りは漫画ならではの良い点と言えるでしょう。

完成しつつある枕草子

ワニブックスの「コミックガム」などで連載していた本作。単行本は全7巻にまとまっています。さて、肝心の枕草子は『暴れん坊少納言』ようにまとまったところで出版される……なんて形ではなかったようです。本作でも清少納言が少しずつ書いたものが人々の手に渡り、読まれて筆写されて伝搬していく様子が描かれています。

同時に源氏物語もあるのですが、そこは漫画ってことで。実際には源氏物語を書いた紫式部と清少納言とが同時に宮仕えをしたことはありません。

陰謀渦巻く宮中

そんな楽しい清少納言の宮中生活ですが、一条天皇の母親である詮子が出てきたことで影が刺し始めます。この辺りの流れも史実に沿ったもので、藤原道長の勢力の伸長とともに中宮である定子すら脇に追いやられていきます。

いろいろグチも言いますが、宮仕えならではの苦労なのでしょう。その後も厳しい展開が続くのですが、清少納言の前向きな姿勢は変わりありません。

清少納言の最後は?

史実において中宮定子が亡くなった後、清少納言は宮中から退出し、再婚した夫である藤原棟世にともない任地の摂津(現在の大阪府の北部あたり)に向かったとのこと。

亡くなった年齢もはっきりしていませんし、墓所も各地に存在します。残念ではありますが、ある意味できれいな晩年を迎えたのではないかと思います。さて、本作ではどのような結末を迎えるか。

漫画ならではの締めとして、橘則光が関わってきます。ぜひ漫画アプリ「マンガKING」で読んでみてください。

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