ど貧乏な『天然少女 萬』が自分の道を見つけるまで

どん底の貧乏生活

一話冒頭のモノローグからどん底状態が伺える本作『天然少女 萬』(こしばてつや)は講談社の「週刊ヤングマガジン」にて連載されていた漫画で、無料漫画アプリ「マンガKING」で読み放題公開中です。

その後の父親との再会で多少は楽になれるかと思いきや、肝心の父親に死んだふりをされるなど大して変わらない状況が続きます。まあ、母娘を残して蒸発する男にロクなのがいるわけもないんですよね。ほとんど仕事もしないギャンブル狂な父親だけに3食寝床が保証されている教護院の方がマシだったのではないかと思うくらいです。

父娘の3食を支えるのは萬が万引きしたコンビニ弁当。父から教わったテクニックで7歳から万引きを始め、補導歴は15歳までで13回。現代であれば事案になっててもおかしくありませんが、そこは漫画ですから。

ウケない自己紹介

知人のはからいにより高校に通うことになる萬。でも転校初日の自己紹介でやらかしました。香田萬(こうだ まん)のフルネームを持つ彼女。……言いたくなりますよね、男子なら。小学校や中学校なら受けたのかもしれませんが、高校生には口にしずらい言葉かと。


必ずしも恵まれた高校生活とは言えませんが、ポジティブな性格とタイトル通りの“天然”でそこそこ楽しいスクールライフになっています。ただしこの辺りの全てが前フリだったようで、貧乏生活ギャグ漫画から大きく転換すると予測できる人は少ないのではないでしょうか。

ストリートファイト漫画に

転機となるのは新聞配達のアルバイト時に珍走団レディーズに絡まれたこと。そこでは水入りの形になったものの、その後の再戦から別のタイマン勝負になり、そこで初の敗北を喫したことで萬にちょっとした目標が生まれます。もっともそこでも回り道したり脇道にそれたりするものの、男子高校生相手の20人抜き、タイマンのリベンジなどを経て萬がグングン成長していく様子には爽快感があります。

結構モテる萬

そんな萬ですが、見た目はなかなか可愛いですし積極的な性格もあって、モテモテとは行かないものの彼女に好意を持つ男性が少なからずいます。工事現場で一緒だったハマちゃんとの初恋こそ自覚のないまま終わってしまいましたが、高校に入ってクラスメイトの坂田や加治屋、森から好意を寄せられています。

果たして萬が選ぶのは誰なのか。“選んでカスをつかむ”なんて言葉も浮かびます。なにせ彼女の母親があの父親を選んでしまったのですし、歴史が繰り返さないことを願うばかり。

ほのぼのスクールライフから

住んでいたボロ家が爆発したり萬が拉致されたりとトラブル続きながらも、少しずつ友達が増え加治屋と両想いを確認することで、ストリートファイト漫画からほのぼのスクールライフ漫画になりつつあるのですが、家庭の事情で加治屋と遠距離交際になってしまうという必ずしもハッピーとは言いきれない終わり方です。


その後の展開は、スピンオフ作品『天然少女 萬 美想少年百夜』にて明かされています。本作『天然少女 萬』とともに、ぜひ漫画アプリ「マンガKING」で読んでみてください。

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