あなたの心の奥に眠る病理を探る『女医レイカ』

ニックネーム“アイスドール”

公私ともに複雑になる一方の現代。心の病を抱えている人が増えつつあるんだとか。そんな患者達に向かい合う主人公を描いた作品が、リイド社の「リイドコミック」にて連載していた『女医レイカ』(原作:剣名舞、作画:嶺岸信明)です。本作は無料漫画アプリ「マンガKING」にて無料公開中です。


タイトルにある通り女性の精神科医である氷室レイカ(ひむろ れいか)が主人公。看護師からは“アイスドール”とのニックネームで呼ばれています。その原因が彼女の冷静さにあるのか、表面的な冷たさを指すのか、それとも両方なのかは分かりませんが、それでも患者を見捨てるようなことはしていません。

患者からの信頼

患者や病気に対する真摯な彼女の姿勢は、患者本人の抱えた悩みだけでなく患者の周囲にいる人達の病理をあぶりだすこともあります。「診察料はどうしてるんだろう」と思うのはヤボですが、一時に何人もの人を救えるのは彼女が優秀な医師だからでしょう。ですので、基本的には医療漫画なのですが、上質のミステリーを思わせる展開にもなっています。

彼女の手首の傷跡

そんなレイカの手首にはザックリと傷跡があります。明らかに自傷行為の跡なのですが、他にも男性不信や不感症などの自覚症状を持っています。ご覧の通りの美貌とナイスなプロポーションなので彼女に好意を持つ男性が少なからずいるものの、ガンとして相手にしない彼女では男女関係に至ることは皆無です。

将棋をテーマに

5人目の中学生棋士である藤井聡太七段をきっかけに何度目かの将棋ブームが起こりました。それがきっかけなのかは分かりませんが、このところ将棋をテーマにしたり取り入れたりした漫画が増えつつあります。


それに先駆けて10年以上、本作でも「殺意の棋譜」として将棋を取り入れた展開が登場します。レイカの元患者でもある棋士が殺人事件の容疑者になったことでレイカも事件に巻き込まれていくのですが、レイカの優れた洞察力が事件解決への手がかりになっています。
タイトル戦でのチェスクロック使用など、将棋に関して「ちょっとこれは違うよな」と思うシーンもあるものの、盤面や棋譜などもなかなか正確な描写なので将棋ファンも満足できるのではないでしょうか。

手首の傷跡の理由

連載の最後には彼女が自傷行為をした理由が明らかになっています。ここでネタバレはしませんので、興味のある人はアプリ「マンガKING」で読んで欲しいところ。

自傷行為の原因を月並みな理由としてしまうのか、そうでないと判断するのかは読者次第。いずれにしても1人の女性を死の間際に追いやった理由が明らかになっています。ぜひ無料漫画アプリ「マンガKING」を読んでみてください。

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