ネットで話題の作品!思春期の葛藤と切ないストーリーに泣が出る「良い祖母と孫の話」

主人公のしょう子は祖母が作ってくれた手作りのお弁当を毎日学校のトイレに捨てていた。それは祖母のうっとおしいほどの愛情から逃れるための彼女なりの行動だった。良い孫を演じる中で罪悪感は募り、苦しくなっていく。

1.評価&感想

連載されたのは少し前ですがネットで話題になっていた作品で気になり、読んでみました。単行本は1巻完結、4話構成という短い漫画ですが内容が凝縮されていて、読みごたえがありました。

切なくて泣ける漫画でした。自分も振り返ればそんな時期が少なからずあったので、共感できる部分があるからこそ、胸が痛くなり、申し訳なさがよみがえるストーリーでした。

総合評価:★★★★
笑える度:
泣ける度:★★★★★
ハラハラ度:★★★
ドキドキ度:★★
ラブ度:
読み応え度:★★★★
ハマる度:★★★★
絵の質:★★★

2.基本情報

「良い祖母と孫の話」は漫画家の加藤片さんが描いたオリジナル短編漫画です。本作の他、「わたしのカワイイともだち」「せっかちな少年と絵描きの話」「良い祖母と孫の話(オリジナル版)」が収録されています。

加藤片さんは大学在学中に本作オリジナル版を執筆してpixivにて公開したそうです。その後、会社員として働きながら、リメイク版の本作を描き続けてオリジナル版の公開以来4年目の2016年に最終話を完成させています。

作家:加藤片
掲載誌:漫画アクション
単行本:全1巻(初版発行2016年9月10日)

3.口コミ

同じようなことをした記憶が蘇ります。
おばあちゃんの葬儀の日・・・棺に ごめんね と書いた手紙をいれました。
涙が止まらない。

 

大切な誰かを傷つけたかもしれない、傷つけたかどうかわからない、という人は読んでみるといいかもしれない。
家族との距離感の取り方や、気を使い合うことと、本音を言うことの難しさ。

 

ボロ泣きです。
母を大事にしたいと思いました。
子供を安心させてあげたいと思いました。

4.あらすじ【ネタバレあり】

主人公・しょう子は父子家庭で育った高校生。黒い本心を隠して、友達などの周りの人に対してニコニコ作り笑いをして合わせることで自分を保っていた。

しょう子が高校生になる頃、祖父が死んで、一人暮らしのおばあちゃんがしょう子と父親の団地で一緒に住むことになった。おばあちゃんは、子供の頃からしょう子を可愛がり、しょう子も小学生の時はおばあちゃんと暮らしたいとだたをこねたほどおばあちゃんが好きだった。

一緒に住むようになり、父子家庭にはなかった「家庭の味」を作ってくれるおばあちゃん。そして、学校に持っていくお弁当を作って、毎朝しょう子に持たせる。

一方で、しょう子はそのお弁当を、学校に持って行くとすぐにトイレに捨てて、流していた。しょう子は人が作った物は嫌いで、菓子パンのほうが好きだし、クラスのみんなもそうだし、みんなに合わせていれば問題がないと思っていた。

ところがある日、しょう子はお弁当のお箸を家に忘れてきてしまった。しょう子にとっては大して気にもならなかったが、おばあちゃんは気づいて、慌てて高校に持っていく。

学校でおばあちゃんは見てしまう。しょう子が弁当ではなく、菓子パンを食べているのを。しゅう子もおばあちゃんの視線に気づいて全身に緊張が走る。

気まずい気持ちでしょう子が帰宅すると、落ち込んでいるようなおばあちゃんがいた。すぐに笑顔になり、「今日のお弁当、どうだった?」とわかっていて聞いてくる。

しょう子は「こうすることが良い祖母と孫でいるために一番良い事なのだ」と自分に言い聞かせる。それ以降、おばあちゃんは菓子パンばかりを買ってくれるようになった。



おばあちゃんなりに、しょう子に気を使うあまり、今までの家庭らしさがなくなっていく。ある雨の日、しょう子はおばあちゃんに本音を言ってしまう。

「そんな気を使わなくていいんだよ!もう一人で何でもやれるから!もう何もしないで!」と。周囲に気を使ってばかりで本音を言わないおばあちゃんにずっとイライラしていたのだ。

おばあちゃんが自分そっくりに見えていらだっていたのだ。「わかったよ」とほほ笑むおばあちゃん。この数日後からおばあちゃんの様子が変わる。

何の生き甲斐も持たなくなった生活で、あっという間に認知症になっていったおばあちゃん。おばあちゃんは施設に入り、しょう子たちが面会にいくと、本音を言い始めたりする。

「田中さんは悪口を言うの。いつもいつも。あの人はこうでああで…」そこにはもう、しょう子や、かつてのご近所の田中さんに気を使ってニコニコするような、あの優しいおばあちゃんはいなかった。

何がいけなかった?私、どこで間違えた?悩みながらも、こんな事になったのは自分のせいだとしょう子はやっと気づく。自分は酷いことをおばあちゃんに言った。こんな事になる前にもっといろいろしてあげたらよかった。

車いすを押して土手を歩く。おばあちゃんは、しょう子の名前すら知らず、脈絡のない話ばかりする。しょう子は「これからはもう後悔だけはしたくない」と気持ちを話す。

だから、今までの事をおばあちゃんに謝ろう、と思った時におばあちゃんが「孫が生まれたの」と言い出した。その子は女の子で、何でもいやだいやだというワガママな子だけど、とっても可愛いの・・・。

謝るタイミングを失って苦笑するしょう子だが、そこに、幼い少年がボールを転がしてきた。車いすの足元にあるボールを、おばあちゃんが懸命に拾おうとするので「あー、拾う拾う」としょう子が拾ってあげようと、かがんだ時に、ボールを拾おうとしていたおばあちゃんの手がしょう子の頭に添えられる。

見上げると「大きくなったねぇ、しょうちゃん」と、おばあちゃんが微笑んで、しょう子を認識してくれた瞬間が訪れる。それを聞いたしょう子は、そのまま号泣するのだった。

5.「良い祖母と孫の話」を無料で読む方法

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